アライグマのカールくん、マンホールの中がお気に入りで、日中はほぼこの中で過ごしています。
カールは元々、野生生まれで、有害駆除動物として軽井沢の別荘地で捕獲され動物園に保護された個体です(アライグマはもともと北アメリカ原産の動物ですが、外来種として日本にも生息するようになり、現在では全国にその分布域を広げています。各地で農業被害や生態系の破壊などの深刻な問題を引き起こしています)。
当初は、カールのほかイザベルとアンナという3頭がおり、カールと一緒に捕獲された姉のイザベルがマンホールの中を独占していましたが、イザベルが平成28年3月に亡くなってからはそのあとを引き継ぎカールがマンホールの中、アンナは木の洞の中をそれぞれ定位置にしています。
アライグマは手先が非常に器用な動物で力もあるので、このマンホールの蓋(4kg)も楽々と開けてしまいます。夜行性の動物なので、昼間は暗くて隙間のような場所で好んで休みます。マンホールの中は絶好の隠れ家なのでしょう。1日に1回、飼育員が安否確認のため蓋を開けてチェックするのですが、カールにとってはかなり迷惑なようです。自分で蓋を開けてすぐに中に身を入れてしまい、中からキッチリと蓋を閉めてしまいます(笑)
※ちなみにこのマンホールの中には排水バルブが入っています。汚水が流れているわけではありません。